２０２０年１２月初旬。私はパソコンのキッティング作業に挑戦した。
実は２年程前に１ヶ月間、短期バイトでの経験が有った。
【仕事内容】パソコンのキッティング作業。特定のご利用者様に対して出荷前に、パソコンに特定の設定（データの入力等）を行う。
【就業時間】日勤、夜勤の二つから選択。私は夜勤を選択した。
【夜勤】２２：００～翌朝６：００（休憩１時間）
【時給】￥１，２７５くらい（深夜手当含めて）
【勤務地】都内
初日は日勤にて研修を行った。教育係の人が昼間しかいないとのことで。
研修を前に会議室で契約書類の記入を行った。その際に誓約書を作成した。
その行為自体は、他の企業でも入社の際には実施される。しかし、この企業での誓約書作成は違和感でいっぱいだった。
見本となる誓約書が１枚有る。誓約に関する文言がＡ４用紙１枚にビッシリ書かれている。それを１字１句手書きで写して、最後に直筆で署名して押印する様にと指示されました。
私は、「エっ！？ＩＴ系企業なのに、なんでこんなアナログ的なことをさせるんだ？」、「誓約書って普通は、最後の欄に日付と署名を手書きして、押印するだけじゃないの！」と、心の中で叫びました。
その日、私ともう一人の女性（推定４０代）の二人が入社初日でした。
私達二名は、２０分位かかって必死に誓約書を書き写しました。それ位時間がかかる程の文字数でした。
私は、「こんなことさせるってこの会社、ヤバくないか？ブラックじゃないだろうな」と、 何度も思いました。
なんとか誓約書を作成して、他の契約書類の取り交わしも終えて手続きが完了。
私達は職場に案内されました。
初日の作業はｉＰａｄにシールをひたすら貼る作業でした。見本となる現物が１台有りそれを見ながら、教育係の方から作業について注意点の説明を受けました。
作業自体は簡単です。スピードも要求されません。
このタブレットは公立小学校の教材で使われる様でした。最近の小学校ではプログラミングの授業が必須の模様です。
１時間の昼休憩を挟んで夕方の５時位迄作業をしました。初日を終えての感想は次のとおり。
「キッティング作業を少しでも体験しておきたかったなー。マァ、楽だったしこれで１日分給料が発生するからラッキーだな。」
「それにしても誓約書を書き写させるのは、なんの目的（意味）があるのだろう？」こればかりは、ずっと引っ掛かりました。
そしてこの”違和感”がイヤな予感になり、出勤二日目に見事に的中してしまったのです。
