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清掃員

社員寮清掃員

2021年5月に清掃員の仕事に就きました。
その時の体験を話たいと思います。

場所は都内。大手私鉄駅から徒歩5分~6分の通勤に便利な立地。
諸々の条件は下記の通り。

勤務時間帯:9時~11時(週2日)
9時~11時30分(週2日)※)やや変則的なシフト
勤務日数:週4日
時給:¥1,050位だったかな

面接は勤務地近くのファストフード店にて。面接後の2日後に面接した20代男性から採用の電話がきました。
面接の際に、2人で現場をこなしていくと聞いていた。私の”相方”になる人は、60代後半の女性とのこと。
この女性は、ここでの現場経験が長い(10年近くあるらしい)とのこと。
私は、ちょっとイヤな予感がした。何故ならば特定の女性が経験の長い職場は、その方が「ボス」となり、細かいルールを作り(いわば、ローカルルール)、それに従わないと意地悪されたり、仮に従うにしても著しく働き難い職場になる事を過去の別な職場で体験していたからである。

私が採用された理由は、5月末で1人の女性(70代)が退職するので、その後継者が必要な為。
私は60代後半のベテランから”直接指導”を受けることになりました。

清掃する建物は某大手飲料メーカーの男性寮。清掃する場所は共用部のみ。
玄関ホール、食堂、管理人室、エレベーター内、階段、トイレ、大浴場など。
特に大浴場は、未だにこんな広い浴場があるなんて羨ましいなと思う程であった。

研修を兼ねた実務が始まると、ベテランの婆さんは何かと細かい。
実は私は、過去に二度契約社員として清掃員の経験がある。なので、ある程度掃除の方法をマスターしているつもりではあった。
しかしそれが或る意味、”仇”になるとは。仕事のやり方を習う度に「それって違うでしょ!」と違和感アリアリ。
そして私が、一番不満だったのが毎朝始業開始時間15分前に来て、業務を開始する「ローカルルール」。
この決まりを婆さんから聞いた時に、「ウワぁっ!出たよ、ヤッパリ」と思いましたから(笑)。
その15分は、タダ働きなんです。職場にはタイムカードが無くて、タイムシートなる紙に記入するシステム。
その紙には、9時STARTと書かされましたから。
私はこのことだけでヤル気が70%位下がった。時給で働く以上は、1分でもサービス残業はしたくないポリシーなんでね。

それでも仕事に対しては真剣に取り組みました。コロナ禍で短時間労働も求人数が減っている為。
私は自分が過去の清掃の仕事で習ったやり方をこの職場でも実践してみました。
しかし、婆さんにはそれが気にいらなかったのか、ことごとく私に ”ダメ出し” をしてきました。
私が過去の清掃会社のやり方に拘った理由は1つ。

それは、その2つの企業は共に業界では大手で、教育もしっかりしていたからなのです。
それに比べてこの婆さんの職場は、しっかり教えていない様子でした。
婆さんは、この企業にくる前の清掃の仕事で覚えたやり方をそのままやっていました(本人談)。

私は婆さんの言うことに対して、1週間はある程度従って仕事をしていました。
しかし、どう考えても非効率なやり方や、間違ったやり方にウンザリしてきました。
「清掃員ならば他でも募集しているし、ここで婆さんの言うことを我慢して聞くのバカらしいな」と思いました。
1週間勤務した後に、面接した若い男性に辞意を電話にて伝えました。

了承をしてはくれませんでした。私は「このまま我慢して婆さんと働いていると、大ゲンカをするよ。お客さんの前でそれはマズいでしょ」と脅しをかけました。この時の私は、本当に婆さんを怒鳴り倒してやりテェ―なと、毎日思ってましたから(笑)。

私はこの電話以降は、結局出勤せずに”半バックレ”の様な格好で退職をしました。 退職届を郵送で送り、強引に辞めてしまいました。
就労日数は5日間。
男性寮は住民の方々が大変綺麗に利用していて、掃除をするのにかなりラクでした。
以前2つの企業で働いた時の現場は、酷い汚れ方をしていたので、それに比べれば”天国”でした。
しかし、婆さんの傍若無人な態度には、我慢の限界を超えましたから。

仕事内容がそこそこ合っていただけに、「惜しかったなぁー」と、今でも思う時があります。



作成者: つ―ぽん

40歳を目前に、非正規雇用労働者として生きていくことを決意した男。
体験した職業の数は、50を超える。(正社員と非正規雇用を含め)
現在は、アルバイトでWワークをしながら、生計を立てています。
妻と二人で神奈川県の片隅に、ひっそりと暮らすアラ漢(60近いオトコ)です。