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特殊 短期離職

特殊な仕事 その3

退職したいと、社員のH主任に伝えました。するとHさんから理由を聞かれました。
私は入社する際に確認した始業開始時間が違っていて、契約違反だからと回答しました。
これは強力な退職理由になって直ぐに辞めれるなと、思ってました。
私からすると実は他にも退職したい理由がありました。その理由をざっと書くと下記の通り。

① 建物に入館する為のセキュリティが面倒過ぎる。
② 駅から遠い(歩いて30分近くかかる)
③ 仕事の進め方がマニアック過ぎる。職場には10年以上継続している人がザラにいて、その人達にとってやり易いルールが多い。しかし、あとから入社した人が覚えるには複雑過ぎて簡単には覚えられない。

特に③が私にとっては、ハードルが高かった。
退職したい旨をH社員に伝えると、意外な提案が有った。
「始業時間がネックならば、希望の始業時間に変更しても良いから。ウチとしても折角入社したのに頑張って欲しいし」H主任との対話は30分位続いた。お互いに業務終了時間後ということもあって、長く話をした記憶があります。私はこの提案には正直困った。ここの職場のやり方が合っていないなと、初日から感じていたから。
過去の”多過ぎる”転職経験からすると、最初の直感で「ヤバいな」と思った職場はロクなことがなかったからです。
正社員ではないのだから、直ぐに辞めることは悪ではない。それに私には余り時間は無いと思っていました。
この頃既に52歳でした。なんの特技・資格も無い高年の自分には、それ程条件の良い職場は残っていない。
かと言って、明らかにオカシイ職場(入社時と就業時間等の条件が違う)に長居する価値は無い。
私はかなり悩みましたが、H主任の人柄と職場での普段の丁寧な教え方に、賭けてみようと思いました。

仕方なくH主任の提案とおり、翌週から22時開始で翌朝6時終了での勤務ということになりました。
今週1週間だけは、今までとおりということで。
私は1週間(五回の勤務)を約束どおり終えて、翌週から22時STARTでの就業を始めました。
しかし、事態は好転するどころか暗転するばかりであった。

作成者: つ―ぽん

40歳を目前に、非正規雇用労働者として生きていくことを決意した男。
体験した職業の数は、50を超える。(正社員と非正規雇用を含め)
現在は、アルバイトでWワークをしながら、生計を立てています。
妻と二人で神奈川県の片隅に、ひっそりと暮らすアラ漢(60近いオトコ)です。